
なぜか抜けない身体の緊張。それ「原始反射」が残っているのかも?
・いつも身体のどこかに力が入っている」
・『力を抜いてくださいね』と言われても抜けない
・マッサージをしたり、セルフケアをしたりしても、すぐに身体が固く戻ってしまう
そんなお悩みはありませんか?
私がやっているさとう式リンパケアは、優しくゆらしたりなでたりして、筋肉の緊張をほぐして、身体本来の力を引き出すのがコンセプト。
そんなさとう式のセルフケアをしたり、インナーチャイルドを癒したり、潜在意識の奥底にある不安や恐れを手放すワークをしたり……。
心と身体のアプローチをたくさん試して、ずいぶん軽く生きやすくなったはずなのに、どうしてもまだ、肩に力が入っている。身体の奥深くに強張りが残っている気がする・・・
色々やってきたけれど身体の緊張が抜けない原因は、実は、赤ちゃんの頃の「原始反射(げんしはんしゃ)」が残っているからかもしれません。
大人になった今もこの原始反射が残っていると、無意識に身体に力が入る癖や、強い不安を引き起こしてしまいます。
私がこの原始反射について学ぶきっかけになったのはさとう式リンパケア考案者の佐藤先生。
音や刺激でパッと腕を広げる「モロー反射」や、手のひらに物が当たるとぎゅっと握る「把握反射」は有名ですが、娘たちが赤ちゃんの時に「へーそんなのがあるんだね。自然に反応するの面白いね」程度にしか考えていませんでした。
それが大人になっても残っているとメンタルや身体に影響を与えてしまうと言うのを佐藤先生から教わり、そんなことは考えたこともなかったので驚いたのを覚えています。
実は、かくいう私自身も「非対称性頸反射」が残っていることにその時に気づきました。そして最近「モロー反射」も残っていたことに気がつきました!どうりで、緊張体質が抜けなかったのですねー(泣)
しっかりやり切ることで統合される
原始反射とは、赤ちゃんがまだ自分の意思で身体を動かせない時期に、生きていくために生まれつき備わっている「無意識の反射的な動き」のことです。
赤ちゃんは、成長の段階でこの「反射の動き」を何度も何度もくり返し、その動きをしっかりやり切ることで、次のステップへ進みます。動きをやり切ると、反射は「統合(卒業)」され、大脳で自分の意思コントロールできるようになります。
しかし、何らかの理由でその動きが不十分なまま大人になると、原始反射が残った状態(残存)になってしまいます。その結果、本人の意思とは関係なく、無意識に身体に力が入る状態や、慢性的な不安・緊張を引き起こしてしまうのです。
「自分は発達障害(ADHDやASDなど)の傾向があるのかも…」と悩むような生きづらさや不器用さも、蓋を開けてみると「ただ原始反射が残っているだけだった」というケースが本当にたくさんあるようです。
無意識に身体に力が入る・不安が抜けない原因になる「3つの原始反射」
大人になってからの「抜けない緊張や不安」に影響を与えやすい反射を3つ紹介しますね。

① モロー反射(不安と警戒のシステム)
大きな音や急な刺激に対して、赤ちゃんがビックリして両手をパッと広げて抱きつくような反射です。
- 常に脳が「危険を警戒するモード(交感神経優位)」になってしまうため、不安や緊張が人一倍強くなります。音や光、他人の感情に敏感すぎる「HSP」のような症状や、無意識に身体に力が入る癖として現れやすいです。

② 脊椎ガラント反射(背中の過敏さと、抜けない不安感)
赤ちゃんの背中の脇をトントンと刺激すると、刺激された側のお尻をきゅっと曲げる反射です。出産時に自力で産道を通るのを助ける役割もあります。
- 背中やお腰の周りが「超・敏感」な状態が続くため、脳が常に微弱なストレスを感じ続け、慢性的な不安感やソワソワ感を生み出します。
- 背中を触られるのが苦手、服のタグや下着の締め付けが妙に気になる、仰向けで寝るのが苦手(横向きやうつ伏せになりがち)。
- いつも理由のない不安や焦りがある、じっと座っていられずソワソワ身体を動かしてしまう、便秘・下痢や頻尿になりやすい。

③ 非対称性頸反射:ATNR(左右のバランスと不器用さ)
赤ちゃんが首を横に(例:右に)向けると、顔を向けた側の手足(右側)が伸び、反対側の手足(左側)が曲がる、まるでフェンシングのようなポーズをとる反射です。
- 頭を動かすと手足が引っ張られてしまうため、文字を書くときに無意識に身体に力が入ってねじれ、極端に疲れたり、読書で視線がスムーズに追えなかったりします。左右のバランス感覚の悪さや、手先の不器用さにつながることもあります。目と手の協調が難しく、学習や仕事でミスが起きやすいことで「自分はできない」という自己否定や、作業に対するストレスを強く感じやすくなります。
あなたの「生きづらさ」の正体は、身体のなかに残った小さな「反射」かも
原始反射が残っていて何が困るのかというと、身体が常に『サバイバルモード』で頑張り続けてしまうこと。
- 常に何かに備えて身構えているので、寝ても疲れが取れず、慢性的な肩こりや頭痛になりやすい。
- 些細な音や環境の変化に過剰反応してしまい、必要以上に不安になって心がザワザワしたり、気持ちの切り替えが難しかったりする。
- 集中が続かなかったり、手先が不器用だと感じたりすることで、「自分はダメだ」と思い込みやすく、ネガティブ思考のループから抜け出しにくくなる。
「もしかして……」と思いたることがあったとしても、あなたの努力が足りないからでも、あなたの性格のせいでもありません。ただ、神経系のスイッチが「警戒モード」で固まったままになっているだけなのです。

統合すると、どんな未来が待っているの?
原始反射を統合していくことは、例えるなら「身体のアップデート」です。緊張しやすい鎧を脱ぎ捨てて、本来の自分に戻っていくような感じです。
- 身体が安心モードに入るので、感情の揺れが穏やかになります。「まぁ、なんとかなるか」と、自分にも他人にも優しくなれる余裕が生まれます。
- 無駄な力みがなくなるので、疲れにくくなります。その分、やりたいことや好きなことに、存分にエネルギーを使えるようになります。
- 「過剰な警戒心」というフィルターが外れるので、世界が少し明るく見えるようになります。自分の感覚を信頼できるようになり、自分らしく軽やかに生きられるようになっていきます。
心と身体は密接にリンクしているので、身体が緊張していると、思考もネガティブになりがちです。
緊張が取れリラックスできるようになると、自然にポジティブに物事を見られるようになっていきますね。
原始反射は、大人になってからでも、簡単な身体の動きを重ねることで、いつでも統合していくことができます。原始反射統合ワークなどもありますので、「もしかして自分も?」と思ったらチェックしてみてくださいね。頑固な「身体の力み癖」を手放して、もっと軽やかな毎日を過ごしましょう!
